ベートーヴェン 交響曲第9番 合唱
定番の優秀録音をご紹介
-最終更新日: 2012年5月24日 (木) -
今回ご紹介するのはベートーヴェン交響曲第9番「合唱」。日本でも年末の演奏機会が多く、おなじみの曲である。ありふれた曲なので耳に残っている方も多いのではないだろうか。ところが、この曲の優秀録音となると何を買えばいいのか分からない方も多いのではないかと思う。あまりに多くの指揮者による多様な演奏が発売されているからだ。
まずお勧めするのが、上のバーンスタイン・ウィーンフィルによる1980年の録音。SACDの5.1ch録音とCD層が収録されている。私のオーディオ環境はSACDの2chだが、この環境で聞いても素晴らしい音を聞くことができている。近年の第九の録音としては最も高音質かつ素晴らしい演奏なのではないかと思う。
次に下のフリッチャイ版。1958年のベルリンフィルによる演奏だが、古いのにもかかわらず音質も最高である。演奏も重厚長大なベートーヴェンの典型的な演奏と言ってよく、最高の演奏を楽しめるはずである。今回はイギリスの輸入盤を掲載したが、日本語訳のついたグラモフォンの「Legend Recordings」シリーズからも出ている。通常はそちらを購入すれば十分だろう。
一般的にクラシックファンに楽しまれている最高の演奏の最高音質の第九はこの二つが取り上げられることが多い。
そして、次に取り上げるのが、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンによるこの演奏。こちらもSACDとして申し分ない音質。ところが、演奏は旧来の重厚長大なベートーヴェンとは一線を画す。快速・技巧的なベートーヴェンと言ったら正解だろうか。旧来の名指揮者によるベートーヴェンと言えば重厚長大で決まりなのだが、近年ではこのようなこじんまりとした技巧的な演奏をする演奏家も多い。近年の観客の好みなのだろう。その典型的な気鋭の演奏家がヤルヴィ。その他にもこれまでにないベートーヴェンの解釈を他の交響曲でCDに残している。そちらもおすすめである。
最近は日本におけるCDも低価格化が進み、輸入盤などはさらに安価で入手しやすく、クラシックファンには嬉しいところである。本日取り上げたCDもすべて安価である。これを機にぜひお聞きになってみてほしい。
-最終更新日: 2012年5月24日 (木) -
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今回ご紹介するのはベートーヴェン交響曲第9番「合唱」。日本でも年末の演奏機会が多く、おなじみの曲である。ありふれた曲なので耳に残っている方も多いのではないだろうか。ところが、この曲の優秀録音となると何を買えばいいのか分からない方も多いのではないかと思う。あまりに多くの指揮者による多様な演奏が発売されているからだ。
まずお勧めするのが、上のバーンスタイン・ウィーンフィルによる1980年の録音。SACDの5.1ch録音とCD層が収録されている。私のオーディオ環境はSACDの2chだが、この環境で聞いても素晴らしい音を聞くことができている。近年の第九の録音としては最も高音質かつ素晴らしい演奏なのではないかと思う。
次に下のフリッチャイ版。1958年のベルリンフィルによる演奏だが、古いのにもかかわらず音質も最高である。演奏も重厚長大なベートーヴェンの典型的な演奏と言ってよく、最高の演奏を楽しめるはずである。今回はイギリスの輸入盤を掲載したが、日本語訳のついたグラモフォンの「Legend Recordings」シリーズからも出ている。通常はそちらを購入すれば十分だろう。
一般的にクラシックファンに楽しまれている最高の演奏の最高音質の第九はこの二つが取り上げられることが多い。
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そして、次に取り上げるのが、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンによるこの演奏。こちらもSACDとして申し分ない音質。ところが、演奏は旧来の重厚長大なベートーヴェンとは一線を画す。快速・技巧的なベートーヴェンと言ったら正解だろうか。旧来の名指揮者によるベートーヴェンと言えば重厚長大で決まりなのだが、近年ではこのようなこじんまりとした技巧的な演奏をする演奏家も多い。近年の観客の好みなのだろう。その典型的な気鋭の演奏家がヤルヴィ。その他にもこれまでにないベートーヴェンの解釈を他の交響曲でCDに残している。そちらもおすすめである。
最近は日本におけるCDも低価格化が進み、輸入盤などはさらに安価で入手しやすく、クラシックファンには嬉しいところである。本日取り上げたCDもすべて安価である。これを機にぜひお聞きになってみてほしい。
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