バリー・リンドン サントラ
忘れられないサラバンド
-最終更新日: 2013年4月19日 (木) -
最近、過去に聞いた曲のCDをよく買うのだが、一番買ってよかったと思ったのがこちらのCD。輸入盤しかなく、廃盤なので少し値が張ったが、名盤と呼ばれるだけあって映画本編だけでなく至上の音楽が詰められている。
その中でも、メインテーマであるサラバンドが目を引く。正しくは「ヘンデル ハープシコード組曲 第2番より サラバンド」。ハープシコードとは大型のチェロで、バリー・リンドンではオーケストラで壮大に編曲されている。現在の日本でもRêveur(レヴール)のCMに使われており、よく似ている。
映画なのだが、私は大学時代に映画のサークルに所属していた。あさるほど過去の名作を観ていた。特にスタンリー・キューブリック、アンドレイ・タルコフスキー、フランソワ・トリュフォーなどが好きだった。そのキューブリックの中で一番好きになって何度も見たのがバリー・リンドンである。
サッカレーの小説をキューブリックが映画化したもので、18世紀の下級貴族の成り上がりの物語である。舞台関係者のバイブルと呼ばれるほどの衣装の再現度と映像美を誇る映画である。映画のシーン一つひとつが絵画のようであり、1975年の映画であるが、現在であっても誰が見ても圧巻の美しさを感じられるはずである。
残念ながら私が映画を見ていたのは大学時代だけである。社会人になっては暇がないので見る習慣がなくなった。それでも当時見た名作は覚えている。トルナトーレ監督の「ニュー・シネマ・パラダイス」に始まり、北野監督の初期映画、タルコフスキーの「惑星ソラリス」「サクリファイス」、このバリー・リンドン、トリュフォーの「華氏451」「大人は判ってくれない」、黒澤監督の「夢」、ブニュエルの「エル」、ドルマル監督の「トト・ザ・ヒーロー」… 近くに偶然名作を扱うレンタルショップがあったので現在は視聴困難な映画もたくさん見れた。この前エリセ監督の「ミツバチのささやき」を観ようと思ったのだが、福山ではどこもレンタルがないので断念せざるを得なかった。
なお、恰好つけて名作ばかり書いたが、普通にエヴァンゲリオンや宮崎監督の映画も見る私である。これらのサントラも素晴らしい。今もバリー・リンドンのサントラを聞きながら記事を書いているが、久しぶりに映画本編を観たくなった。皆さんはどのような映画が好きだろうか。若いときにぜひ名作に触れてほしい。その後の人生に大きな影響を与えるはずである。
-最終更新日: 2013年4月19日 (木) -
![]() | Barry Lyndon (1998/10/20) Ryan O'Neal、Marisa Berenson 他 商品詳細を見る |
最近、過去に聞いた曲のCDをよく買うのだが、一番買ってよかったと思ったのがこちらのCD。輸入盤しかなく、廃盤なので少し値が張ったが、名盤と呼ばれるだけあって映画本編だけでなく至上の音楽が詰められている。
その中でも、メインテーマであるサラバンドが目を引く。正しくは「ヘンデル ハープシコード組曲 第2番より サラバンド」。ハープシコードとは大型のチェロで、バリー・リンドンではオーケストラで壮大に編曲されている。現在の日本でもRêveur(レヴール)のCMに使われており、よく似ている。
映画なのだが、私は大学時代に映画のサークルに所属していた。あさるほど過去の名作を観ていた。特にスタンリー・キューブリック、アンドレイ・タルコフスキー、フランソワ・トリュフォーなどが好きだった。そのキューブリックの中で一番好きになって何度も見たのがバリー・リンドンである。
サッカレーの小説をキューブリックが映画化したもので、18世紀の下級貴族の成り上がりの物語である。舞台関係者のバイブルと呼ばれるほどの衣装の再現度と映像美を誇る映画である。映画のシーン一つひとつが絵画のようであり、1975年の映画であるが、現在であっても誰が見ても圧巻の美しさを感じられるはずである。
残念ながら私が映画を見ていたのは大学時代だけである。社会人になっては暇がないので見る習慣がなくなった。それでも当時見た名作は覚えている。トルナトーレ監督の「ニュー・シネマ・パラダイス」に始まり、北野監督の初期映画、タルコフスキーの「惑星ソラリス」「サクリファイス」、このバリー・リンドン、トリュフォーの「華氏451」「大人は判ってくれない」、黒澤監督の「夢」、ブニュエルの「エル」、ドルマル監督の「トト・ザ・ヒーロー」… 近くに偶然名作を扱うレンタルショップがあったので現在は視聴困難な映画もたくさん見れた。この前エリセ監督の「ミツバチのささやき」を観ようと思ったのだが、福山ではどこもレンタルがないので断念せざるを得なかった。
なお、恰好つけて名作ばかり書いたが、普通にエヴァンゲリオンや宮崎監督の映画も見る私である。これらのサントラも素晴らしい。今もバリー・リンドンのサントラを聞きながら記事を書いているが、久しぶりに映画本編を観たくなった。皆さんはどのような映画が好きだろうか。若いときにぜひ名作に触れてほしい。その後の人生に大きな影響を与えるはずである。
- 関連記事