エンティン・タランティーノ監督「パルプ・フィクション」
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ジョン・トラボルタ ユマ・サーマン サミュエル・ジャクソン ブルース・ウィリス 他 (1994年 アメリカ)
-最終更新日:2010年10月14日(木)-
おなじみ、クエンティン・タランティーノ監督の出世作「パルプ・フィクション」です。カンヌ映画祭のパルムドールを獲得しているので、説明が不要なくらい有名な映画です。他にもアカデミー脚本賞を獲得しています。緻密な構成の時系列を組み替えたストーリー展開が観客を惹き込みます。
この映画、大学に入学した直後に見てハマりました。英語の台本を購入したくらいです。また、最高に音楽がイケてます。映画の冒頭では、チンピラが強盗の脅し文句を客にかけた直後にディック・デイルの"misirlou"が流れます。ここからして観客をひきつけます。映画中にはさまざまなサーフミュージックなどアメリカのメジャー曲が流れますが、タランティーノ監督の選曲が素晴らし過ぎます。10年以上たってもサントラを車のCDに入れています。他にもキルビルやデス・プルーフのサントラなども大抵車のディスクチェンジャーの中に入っています。(ただし、これら3つの映画は18歳以上になってご覧くださいね。)
タランティーノ監督は日本と縁が深い側面があります。柳楽優弥さんが是枝裕和監督の「誰も知らない」でカンヌの主演男優賞を獲得した時の審査委員長がクエンティン・タランティーノ氏です。また、この映画や後の「キルビル」には「仁義なき戦い」の深作欣二に対するオマージュがふんだんにこめられています。
「パルプ・フィクション」の映画のなかにも様々なオマージュがあります。サミュエル・ジャクソンが演じるウィンフィールドの殺し文句「エゼキエル書25:17」は実は後半部分しかあってなく、前半部分の由来は千葉真一の映画セリフだと言われています。また、梶芽衣子主演の「修羅雪姫」なども好きだそうで、「キルビル」のラストのエンドロールに演歌「恨み節」が流れます。まさかハリウッド映画に演歌が流れるとは演歌の大御所、北島三郎氏もビックリでしょう(笑)。
そのタランティーノ監督、スタイルである過激な描写と饒舌なせりふ回しで当初に注目されたのは「レザボア・ドッグス」という映画です。これは、スタンリー・キューブリック監督の「現金に体を張れ」に触発されて作ったものだと言われています。私が幸運なのは、通常では入荷しない「現金に体を張れ」を店頭に並べるほど名作をたくさん入荷していたレンタルショップが、学生時代に下宿のすぐ近くにあったことです。今ではなかなか手に入らないビデオも借りることができました。タランティーノ監督も、デビューする前にあさるほど映画を借りてみたと言われています。B級ホラーなどあらゆる映画のボキャブラリーを駆使して映画を作成するスタンスのルーツはここにあるのでしょう。
なお、「パルプ・フィクション」はジョン・トラボルタが主演ですが、ブルース・ウィリスも出演しています。半分友情出演ですが、スポーツ賭博を請け負ううらぶれたボクサーを好演しています。ブルース・ウィリスは「ダイ・ハード」シリーズや「アルマゲドン」などで有名ですが、異色のキャリアとしか言いようがありません。それでも、作品に面白いスパイスを振りまく演技力を発揮しています。
ボクサーといえば、「ロッキー」シリーズのシルベスタ・スタローンも思い入れがあります。自分の中高生時代に、おそらくシリーズ全てを鑑賞しています。シンプルながらも、「ランボー」同様に感動をもたらしてくれる存在でした。このシルベスタ・スタローン氏が監督・主演をつとめ、ブルースウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーが友情出演する映画「エクスペンダブルズ」が日本で昨日公開されました。アクションマニアとしては溜飲ものとしか言いようがありません。
⇒ 【エクスペンダブルズ公式HPへのリンク】
映画は、かなりの部分において筆者の成長に影響を及ぼしています。小さいころは分かりやすいストーリーで感動できる「ロッキー」など民放で放送される映画はほとんど見ていました。自分は大学を卒業するまで映画をよく見ましたが、社会人になってほとんど鑑賞する暇がなくなりました。このブログの作成を機に、さまざまな名作をもう一度見てみたくなった今日この頃です。
出演:ジョン・トラボルタ ユマ・サーマン サミュエル・ジャクソン ブルース・ウィリス 他 (1994年 アメリカ)
-最終更新日:2010年10月14日(木)-
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おなじみ、クエンティン・タランティーノ監督の出世作「パルプ・フィクション」です。カンヌ映画祭のパルムドールを獲得しているので、説明が不要なくらい有名な映画です。他にもアカデミー脚本賞を獲得しています。緻密な構成の時系列を組み替えたストーリー展開が観客を惹き込みます。
この映画、大学に入学した直後に見てハマりました。英語の台本を購入したくらいです。また、最高に音楽がイケてます。映画の冒頭では、チンピラが強盗の脅し文句を客にかけた直後にディック・デイルの"misirlou"が流れます。ここからして観客をひきつけます。映画中にはさまざまなサーフミュージックなどアメリカのメジャー曲が流れますが、タランティーノ監督の選曲が素晴らし過ぎます。10年以上たってもサントラを車のCDに入れています。他にもキルビルやデス・プルーフのサントラなども大抵車のディスクチェンジャーの中に入っています。(ただし、これら3つの映画は18歳以上になってご覧くださいね。)
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タランティーノ監督は日本と縁が深い側面があります。柳楽優弥さんが是枝裕和監督の「誰も知らない」でカンヌの主演男優賞を獲得した時の審査委員長がクエンティン・タランティーノ氏です。また、この映画や後の「キルビル」には「仁義なき戦い」の深作欣二に対するオマージュがふんだんにこめられています。
「パルプ・フィクション」の映画のなかにも様々なオマージュがあります。サミュエル・ジャクソンが演じるウィンフィールドの殺し文句「エゼキエル書25:17」は実は後半部分しかあってなく、前半部分の由来は千葉真一の映画セリフだと言われています。また、梶芽衣子主演の「修羅雪姫」なども好きだそうで、「キルビル」のラストのエンドロールに演歌「恨み節」が流れます。まさかハリウッド映画に演歌が流れるとは演歌の大御所、北島三郎氏もビックリでしょう(笑)。
そのタランティーノ監督、スタイルである過激な描写と饒舌なせりふ回しで当初に注目されたのは「レザボア・ドッグス」という映画です。これは、スタンリー・キューブリック監督の「現金に体を張れ」に触発されて作ったものだと言われています。私が幸運なのは、通常では入荷しない「現金に体を張れ」を店頭に並べるほど名作をたくさん入荷していたレンタルショップが、学生時代に下宿のすぐ近くにあったことです。今ではなかなか手に入らないビデオも借りることができました。タランティーノ監督も、デビューする前にあさるほど映画を借りてみたと言われています。B級ホラーなどあらゆる映画のボキャブラリーを駆使して映画を作成するスタンスのルーツはここにあるのでしょう。
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なお、「パルプ・フィクション」はジョン・トラボルタが主演ですが、ブルース・ウィリスも出演しています。半分友情出演ですが、スポーツ賭博を請け負ううらぶれたボクサーを好演しています。ブルース・ウィリスは「ダイ・ハード」シリーズや「アルマゲドン」などで有名ですが、異色のキャリアとしか言いようがありません。それでも、作品に面白いスパイスを振りまく演技力を発揮しています。
ボクサーといえば、「ロッキー」シリーズのシルベスタ・スタローンも思い入れがあります。自分の中高生時代に、おそらくシリーズ全てを鑑賞しています。シンプルながらも、「ランボー」同様に感動をもたらしてくれる存在でした。このシルベスタ・スタローン氏が監督・主演をつとめ、ブルースウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーが友情出演する映画「エクスペンダブルズ」が日本で昨日公開されました。アクションマニアとしては溜飲ものとしか言いようがありません。
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映画は、かなりの部分において筆者の成長に影響を及ぼしています。小さいころは分かりやすいストーリーで感動できる「ロッキー」など民放で放送される映画はほとんど見ていました。自分は大学を卒業するまで映画をよく見ましたが、社会人になってほとんど鑑賞する暇がなくなりました。このブログの作成を機に、さまざまな名作をもう一度見てみたくなった今日この頃です。
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